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白内障手術症例⑥(クラリオン ビビティ・選定療養)

今回は、波面制御型焦点深度拡張眼内レンズであるビビティを挿入した患者様についてご報告します。
多焦点眼内レンズの中でも回折型多焦点レンズには、そのほとんどにwaxy visonといった、ものを見る時のくっきり感が低下する(滲んだ見え方)という欠点があります。これは本人の感じ方もありますが、水晶体の自然な見え方と比較すると、くっきり感が劣ると言われています。

しかし、クラリオン ビビティは近方の見え方はやや劣るものの、遠方から60cmの距離まではどの距離もはっきりと見え、グレア・ハローといった夜間に光が滲んで見えることもないため、比較的手術後すぐから慣れやすいレンズと言われています。とくに屋外での活動の多い方、夜に車の運転をされる方には向いていると思います。

 

 

【症例】60歳代・男性

1年前からライトがぎらついて見えて車の運転が危なくなり、以前に受けた検診でも白内障を指摘されており当院を受診されました。

 

ーーーー患者さまのご希望----


夜間運転することもあるし、趣味のゴルフを裸眼でプレーしたい。

 

ーーーーレンズの決定・手術についてーーーー


ご希望に合う眼内レンズは、
♦レンティスコンフォート(2焦点)
♦クラレオン パンオプティクスもしくはファインビジョンHP(3焦点レンズ)
♦クラレオン ビビティ(焦点拡張型レンズ)

であると考えました。レンティスコンフォートは、遠方と中間70cm限定のレンズであり少し物足りず、パンオプティクスも少ないですがグレア・ハローがあるため、単焦点レンズのような自然な見え方に近くグレア・ハローのないクラレオン ビビティを選択されました。

 

ーーーークラレオン ビビティの特徴は?----

 

■遠方から中間距離、50㎝くらいの近方までを広くカバーした多焦点眼内レンズです。手元までの近方については弱いという欠点があります。

 

 

■これまでの多焦点眼内レンズの欠点であった、グレア・ハローと呼ばれる不快光視現象がありません。新しいレンズ構造である、波面制御型焦点拡張型眼内レンズのため、光のにじみや散乱が非常に少なく、単焦点眼内レンズと変わらない自然な見え方です。

 

■夜間の運転が多い方におすすめしやすいレンズです。

 

■乱視矯正は対応しておりません。

■選定療養対象(手術代は保険診療、別途眼内レンズ代が必要)

 

ーーーー視力の推移ーーーー

 

両眼とも、遠方から中間までまでしっかりと視力が回復してました。近くの細かいもの見る際は、眼鏡が必要な数値ですが患者さまの実感としては、ほとんどの距離もピントが合って見えると驚いていらっしゃいました。

クラレオン ビビティは、他の多焦点眼内レンズに比べて近くは見えにくいと言われていますが、単焦点と同等のくっきり感があり、見え方に慣れやすいレンズと言えます。

そして、これまでは、近視の強い方に合う眼内レンズがありませんでしたが、度数の適応範囲が拡大され、強度近視用:6.0D~9.5Dが 4/27(土)より先行使用が可能となる予定です。
近視が強い方、強度近視と診断されたことがある方で、白内障手術をご検討の方につきましては、適応可能なレンズが増えることになります。

 

白内障手術について多数お問い合わせをいただいており、現在は、初診から1カ月ほどで手術を行うことが出来ます。免許の更新や行事などで早めの手術をご希望の方や日程のご指定のご希望がございましたら出来る限りお応えできれるように調整させていただきます。ご来院前にその旨お電話いただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

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