ブログ

【新着】白内障手術症例⑫(レンティスコンフォート®)

「レンティスコンフォート®」を使用した手術症例をご紹介します。

レンティスコンフォートのレンズ特性は、
♦保険診療で認可されている2焦点眼内レンズで、遠方と中間距離(70cm)の位置が裸眼で見えるよう設計された眼内レンズです
♦近方を見るためには眼鏡装用が必要になります
♦眼内レンズ代金は手術費用に含まれているため、選定療養レンズに比べて経済的負担が少なくなります



【症例】70歳代・女性

5~6年前よりだんだんと両眼ともに視力低下を感じていらっしゃいました。最近になり、生活に支障を感じてきたのでお近くの眼科を受診されて白内障の診断を受け、当院に白内障手術をご希望され来院されました。

 

【初診時の視力】
・右(5m):0.03(1.0×S-6.50D) 
・左(5m):0.05(0.7×S-4.50D:C-1.50DAX50°)

・右(30cm):(0.7×S×-3.50)
・左(30cm):(0.7×S×-1.50:C-1.50AX50°)

矯正視力は悪くありませんが、皮質白内障が強く、コントラスト感度が低下している状態でした。



ーーーー患者さまのご希望ーーーー

  • 両眼とも遠方を裸眼で見えるようにしたい
  • 出来れば眼鏡を掛けないで全ての距離を見えるようにしたい

 

 

ーーーーレンズの決定ーーーー

患者様のご希望に沿ったレンズは、多焦点レンズになります。保険診療での白内障手術をご希望でしたので、単焦点レンズかレンティスコンフォート®をご紹介しました。

  • 単焦点レンズ
    乱視矯正をして50cmの距離に合わせれば近くから周辺1.5mの距離まで何とか見えるが、遠方は眼鏡が必要になる

  • レンティスコンフォート®
    遠方と中間(70cm)の距離は見えるが、近方は眼鏡が必要になる可能性が高い

単焦点レンズは、焦点を合わせていない距離をはっきり見るためには眼鏡が必要になります。レンティスコンフォート®は、遠方と中間に合わせるため、近方は眼鏡が必要になるのですが、眼鏡なしでも近方も見えるという患者様も一定数いらっしゃいます。
このような結果を踏まえて、どこを眼鏡なしで見たいのか(ご自身の生活スタイルから眼鏡なし・ありの場合をシュミレーションしてみてください)を再確認し、レンティスコンフォート®を選択しても近方は眼鏡を必要とする可能性がある旨をご説明しましたところ、ご希望のレンズは、レンティスコンフォート®に決定しました。

 

ーーーー術後についてーーーー

術後1か月の視力を下記に示します。

・右(5m):1.2
・左(5m):1.2

・右(70cm):1.2
・左(70cm);1.2

・右(30cm):0.7
・左(30cm):0.7

遠方5mと中間(70cm)は両眼とも裸眼で1.2となりました。
近方30cmの距離は両眼とも0.7ですが、この視力であれば近方は十分裸眼で見えると思います。患者様の実感として、裸眼で近方も見えるとのことで喜ばれておりました。

 


単焦点レンズ、多焦点レンズのそれぞれに長所・短所があります。
眼内レンズ選択では、白内障手術後の患者様の生活スタイルにより合ったレンズを選ぶことが大切だと考えています。

 ♦ せっかく手術をするなら、手術後はできるだけ眼鏡をかけたくない・・・
 ♦ 夜間に運転をするので、夜間にまぶしく感じるレンズは避けたい・・・
 ♦ 普段から眼鏡をかけているので、手元は眼鏡ありでよい・・・・


当院では、保険診療で手術可能な多焦点眼内レンズ「レンティスコンフォート®」や、眼内レンズ代金は患者様負担となる選定療養による多焦点眼内レンズも多数取り扱っております。
眼鏡の装用を減らすことができるため多焦点眼内レンズを希望される方が増えており、当院にて手術をした方のレンズ選択の割合は、レンティスコンフォート®:多焦点レンズ(選定療養):単焦点レンズがそれぞれ、3:4:3くらいになります。
ご自身の生活スタイルや見え方の希望にどのようなレンズが合うのか、しっかり時間をかけて決めていきます。眼内レンズに迷われている方もお気軽にご相談ください。


当院では毎月第2金曜日(次回は、9月12日(金)です)に、多焦点眼内レンズ・白内障手術のセミナーを開催しております。詳細は、新着情報に載せておりますのでご興味のある方はぜひご参加お待ちしております。

TOPへ