ブログ

【最新】レンティス コンフォート®

こんにちは。
最近、白内障手術のお問い合わせで、レンティス コンフォート®(LENTIS Comfort®)についてのご質問やご希望が多くあります。これから白内障手術を検討される方の参考になるよう、ご紹介させていただきます。

 

当院では、白内障手術において保険適応の単焦点眼内レンズのほかに、保険が使える多焦点眼内レンズ:レンティス コンフォート®(LENTIS Comfort®)を取り扱っております。
レンティス コンフォート®は、2019年に参天製薬より発売され、保険診療の範囲で使用可能な多焦点眼内レンズになります。保険診療にて使用可能なため、従来の単焦点レンズと同じ費用負担となります。当院では、2021年1月よりこのレンズを導入しており、これまでに多くの患者さまにご満足いただいています。

この眼内レンズの特徴は、遠方だけでなく中間距離(60~70cm)も見えるようになっていることです。2つの単焦点機構を独自の扇方デザイン(分節型)として組み合わせる設計になっており、加入度数(近くを見るために追加で付加する度数)を+1.5Dとマイルドになっています。

遠方と中間に焦点を合わせるため、手元の細かい作業などは眼鏡を必要とします。しかし、1つの距離にのみ焦点を合わせる単焦点眼内レンズに比べて眼鏡の使用頻度は軽減されるので、出来るだけ眼鏡をかけたくない方や、運動や活発な活動をされる方などにお勧めです。また、(ピント)を1か所に決めきれない方にもおすすめと言えます。当院ではすでに40代~70代の多くの患者さまが使用しており、私の感想としては、このレンズを使用した皆さまは、良好な視力を得られていると感じています。

 

【特徴(メリット)】
◎良好な遠方・中間視力  
 遠方と中間距離が見やすくなっており眼鏡の使用頻度を軽減することができ、
 老眼鏡の度数を軽くすることができる

◎不快な自覚症状の抑制 
 多焦点眼内レンズの欠点であるハローグレアといった光のぎらつきの発現頻度が、
 他の多焦点眼内レンズと比較して格段に低いため、夜間に車の運転をされる方にも
 適している

◎焦点深度の拡張
 従来の単焦点眼内レンズに比べ、見える距離(明視域)が広い

 

【デメリット】
◎遠方と中間距離にピントを合わせるため、近方は眼鏡が必要になる

◎稀にゴースト現象(ものを見る際に薄い像が重なって見える)が発現する

 

実際にレンティス コンフォート®を使用された50代の患者さまの視力についてご紹介します。まだお若く活動的に行動されている方で、両眼とも白内障があり、強度近視でもありました。これまではコンタクトレンズや眼鏡を使用していましたが、手術後はできれば眼鏡をかけたくないとのことでレンティス コンフォート®をご希望されました。


【手術前の検査】
右  裸眼視力0.02  矯正視力0.5  -12.0Dの近視
左  裸眼視力0.03  矯正視力1.0  -8.0Dの近視

 

【手術後の検査】
    5m視力(遠方)   60cm視力(中間)     30㎝視力(近方)
右   視力1.2     視力0.7       視力0.7
左   視力1.2     視力0.8       視力0.7

 

【患者さまの感想】
思っていたよりも遠くもよく見えます。細かい作業はあまりしませんが、近くも眼鏡なしで困りません。全体的によく見えますし、ハローグレアは気になりません。

 

この患者さまは、手元での細かい作業はあまりされないとおっしゃっていたので、近くも眼鏡は必要なかったようです。しかし、近くの見え方に関しては、個人の自覚症状が強いので、ご説明の際には眼鏡が必要になることを前提にお話しさせていただいております。

 

また、乱視矯正ができるレンティス コンフォート®トーリック(LENTIS Confort®toric)(モデル名 LS-313 MF15 T1/T2/T3)も取り扱っております。こちらは、白内障手術と同時に乱視矯正が可能です。費用負担は、保険が使える多焦点眼内レンズですので、単焦点眼内レンズと同じになります。乱視によっては矯正できない場合もあります。細かい検査にて確認させていただきます。

 

白内障手術をご検討になる際には、手術後の生活スタイルをよく考えて眼内レンズを決められるのが良いと思います。やはりどの眼内レンズにもメリット・デメリットがあります。
当院ではそれらをしっかりとご説明させていただき、その特徴をご理解いただいたうえでレンズを決定し手術を行います。手術後の見え方にご満足いただけるよう最善を尽くしてまいります。また、レンティス コンフォート®だけでなく、手術や他の眼内レンズについて、片眼だけの白内障手術のご希望など分からないことやご相談がありましたら、どのようなことでもご相談ください。

 

※多焦点眼内レンズは、全ての方に適応になるものではありません。
 検査結果により医師が適応の可否を判断します。
※トーリックレンズとは、乱視を矯正する機能を持ったレンズのことを指します。

TOPへ